月経やPMS症状の困りごとは、日々の生活にも影響を及ぼすことがあります。おおよその予測をたてて、予定を調整している方もいるでしょう。
しかし、「なんとなく生理前は身体がダルくなる」など、あまりよくご自身の症状を自覚していない方もたくさんいます。
そこで本記事では、PMS管理アプリを使うメリットや選び方、おすすめのPMS管理アプリについてご紹介します。PMS症状と向き合い、できるだけ快適に過ごしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
PMSとは?アプリで管理するメリット
まずは、PMSの症状について、詳しく見ていきましょう。また、アプリで管理するメリットについてもご紹介します。
PMS(月経前症候群)の主な症状とは
PMSとは、月経の3〜10日前に現れる心身の不調の総称を指します。月経が始まれば、これらの症状は自然に軽くなり、だんだんと消失していくのが特徴です。
月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)は、月経の前に現れるこころとからだの不調です。さまざまな症状が月経前に3~10日間くらい続きますが、月経が始まると自然に軽快・消失します。日本人女性の70~80%が月経前に何らかの不調を自覚しており、5%は重い月経前症候群で日常生活に困難を感じています。月経前症候群は、特に思春期の女性で多いといわれています。
引用:公益社団法人日本産科婦人科学会
PMSの症状は、大きく分けて心の症状と身体的な症状があり、人によって症状の出方や程度は異なります。
・身体的な症状…頭痛、倦怠感、めまい、下腹部痛、腰痛、むくみ、乳房の張り、便秘、過食、偏食、のぼせ など
なぜPMS管理にアプリが役立つのか
PMSをアプリで管理するメリットは、以下のとおりです。
・感情や体調の変化がグラフで客観的に分かる
・生理周期と症状の相関をAIが予測してくれる
アプリで症状を「見える化」することで、自分のPMSのパターンや予兆に気づきやすくなり、体調の変化を見越して日々の予定を組み立てることが可能です。
大事な仕事や約束は、できるだけ体調の良い日に合わせたい場合などに便利です。また、体調が不安定になりやすい時期は、無理をしすぎないようにセーブするなど、前もって準備をすることで、心身の負担を減らすことができます。
医師や専門家も推奨する“記録”の重要性
日本産科婦人科学会でも、婦人科診療時に日記形式での体調記録が有効で、実際にPMSかどうかの診断は記録が重要になると公表しています。
上に述べたような症状が、毎月決まって月経の前に現れ、月経が始まると和らぐことの確認が大切です。そこで日々の症状を症状日誌に記録してもらい、月経の周期と関連するか確認します。こころの症状がうつ病といった精神的な病気でないか、確認することも重要です。
引用:公益社団法人日本産科婦人科学会
PMS管理アプリの選び方|3つのチェックポイント
PMS管理アプリを選ぶ時は、以下の3つのポイントをチェックして安心して使えるかどうか確認しましょう。
① 継続できる使いやすさ
PMS管理アプリは、継続しやすいかどうかが非常に重要です。面倒になったり、操作しにくかったりして、せっかく始めようとしても続かなければ意味がありません。
アプリは、できるだけ直感的な操作ができるシンプルで分かりやすいものがおすすめです。入力に複雑な手順を要したり、広告表示が多く待機時間が長かったりすると、続けにくいと感じる人が多いため、レビュー評価もよく確認して選びましょう。
② データの信頼性と監修体制
健康に関する情報は、信頼できるものでなければなりません。医師や専門家による監修体制がきちんととられているものを選びましょう。医学的に根拠のある情報やアドバイスが受けられるアプリなら、より確かなデータ予測が期待できます。
③ 無料・有料プランの違いと選び方
PMS管理アプリには、有料のものと無料で利用できるものの2種類があります。同じアプリでも、有料プランにするとより多くの機能が利用できたり、広告が非表示になるタイプもあります。
無料プランのままでも、十分な機能が利用できるアプリは多いです。しかし、使いやすさなどを総合的に考えると、有料プランの方が使いやすいと感じる人もいるため、自分に合うものを選びましょう。まずは無料プランから試してみて、有料プランへの移行を検討するのもおすすめです。
目的別|PMSにおすすめのアプリ7選【2025年最新版】
アプリ名 | 特徴 | 無料/有料 | 監修体制 |
ルナルナ | ・日本最大級の女性向け健康管理アプリ ・PMSチェック項目も充実 |
一部無料 | 医師監修あり |
Flo | ・世界2億DL ・感情記録とAI予測が魅力 |
無料版と有料版の両方あり | 医療従事者監修 |
Clue | ・性教育の観点も強い ・世界中で高評価 |
無料版と有料版の両方あり | 欧州医師監修 |
ペアケア | ・パートナー共有が可能 | 無料版と有料版の両方あり | 助産師監修 |
me:new(ミーニュー) | ・PMSに合わせた食事提案が話題 | 基本無料 | 管理栄養士監修 |
ラルーン | ・妊活や避妊まで対応 ・女性のQOL支援に特化 |
一部無料 | 婦人科医監修 |
カラダメディカ | ・医療Q&Aと連携 ・医師に直接質問可能 |
有料 | 医師常駐・QA監修 |
(※2025年7月現在の情報です)
利用者の口コミ・体験談から見る本音レビュー
PMS管理アプリを使っている人の口コミや体験談を見てみましょう。
「続けられた」「わかりやすい」などの高評価
「PMSの波に気づけて、パートナーにも説明しやすくなった」(20代/学生)
「機能が多すぎる」「広告が気になる」などの意見
「機能が多くて逆に迷う。最低限の記録ができれば十分かも」
PMS管理アプリ活用時の注意点
PMS管理アプリは、あくまでも日々の体調管理の補助として使う必要があります。症状によっては、受診が必要な場合もあるため、以下のポイントに注意しましょう。
自己判断に頼りすぎない
PMSと思われる症状でも、実は違う病気が潜んでいる場合があります。強い痛みや情緒不安定が続く場合は医療機関の受診が推奨されます。PMS管理アプリ内で分かる情報だけで自己判断しようとせず、専門家の診断とあわせて使うことで、より安心したケアが可能です。
症状が重い場合は必ず受診を
PMSと似た症状には「PMDD(月経前不快気分障害)」などの疾患もあります。感情や行動に強く影響する場合は、早めの受診をして医師に相談しましょう。
まとめ|自分に合ったPMSアプリを見つけて毎日を快適に
今回は、PMS管理アプリを使うメリットやおすすめのアプリ、注意点についてご紹介しました。PMSは、多くの女性にとって避けて通れない問題です。症状の出方や程度には個人差があります。自分のリズムを理解し、自分に合ったケア方法を見つけることが重要です。
PMSの症状の出方は、年齢や妊娠、更年期などで変化します。その時のご自身に合うPMS管理アプリを使うことが大切です。
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