デリケートゾーンのケアが気になる時、「まずはVIOソープから試してみようかな」と思う方は多いのではないでしょうか。しかし、デリケートな部位に使うものということもあり、どのように使うのか、一般の石鹸ではダメなのかなど、気になることも多いですよね。
そこで今回は、VIOソープの基本から年齢・悩み別の使い方、効果や選び方の違いまでわかりやすく解説します。
VIOソープとは?なぜ今「専用ケア」が必要なのか
デリケートゾーンは、女性にとって悩みを抱えやすい場所でもあります。生理中の不快感や痒み、におい、乾燥、黒ずみなど、年齢やライフステージによっても悩みは変わってくるでしょう。
VIOソープは、デリケートゾーン専用の石鹸のことで、一般の石鹸とは異なります。刺激に弱いデリケートゾーンに使いやすい成分で、お肌をいたわりながら清潔を保ち、気になるトラブルを軽減する効果が期待できるものです。
女性の社会進出や健康意識の高まりから、女性特有の悩みは黙って抱え込まずに、社会全体で理解したり自分自身で積極的に向き合い対処していくような価値観に変わってきています。しかし、仕事だけでなく、家事や育児、さらに年齢とともに変化しやすい自分の体調と向き合うのは大変なことです。
VIOソープなどを用いたケアをすることは、女性が自分自身に目を向けるための大切な時間でもあります。ケアによって良い効果が得られれば、日常生活も快適になり、ストレスも少なくなるでしょう。
VIOとはどの部位?
VIOとは具体的にどの部位を示すのか、確認しておきましょう。それぞれの部位を簡単に解説します。
・I=陰部(脚の付け根に沿った女性器まわりのエリア)
・O=肛門まわり
VIOは皮膚が薄く、雑菌や刺激に敏感ということもあり、繊細なケアが求められます。
一般の石鹸と何が違う?
VIOソープは、洗浄力がさほど強くなく、低刺激で、腟まわりのpH値に近いものが多いです。
腟は、ふだんから常在菌の力で感染症から守っていますが、pH値のバランスが崩れると、本来の働きが弱まってしまうと言われています。
一般の石鹸の多くは洗浄力の強いアルカリ性ですが、VIOソープの場合は腟のpH値に近くなるよう調整されており、常在菌を洗い流してしまわないように配慮されているのが特徴です。
アルコールや合成香料といったお肌の刺激になるものは極力避け、天然の成分や質の良いオイルなど原料にこだわっているものが多いという特徴もあります。
VIOソープは本当に必要?
デリケートゾーンは、乾燥しやすく刺激に弱いです。清潔を保とうとして必要以上に洗いすぎると、感染症から守ってくれている常在菌まで洗い流してしまうため注意が必要です。
一般的な石鹸では洗浄力が強いため、VIOソープで優しくケアするのが望ましいとされています。
適度な清潔が大切です。石鹸で洗いすぎたり、トイレのたびに洗浄機を使ったりすると、常在菌まで洗い流してしまい皮膚も乾燥してしまいます。デリケートゾーン用の洗浄剤で洗うか、ぬるま湯でさっと洗います。通気性のよい綿の下着の着用をお勧めします。
引用:女性の健康推進室ヘルスケアラボ
VIOソープの正しい使い方|洗い方・頻度・注意点
ここからは、VIOソープを使った正しいデリケートゾーンの洗い方について解説します。
洗い方の基本ステップ
2. 指の腹を使って、外陰部だけをやさしく洗う
3. ぬるま湯でしっかりすすぐ(シャワーを腟まわりに直接当てない)
デリケートゾーンは、とにかく優しく洗うことを意識しましょう。手でよく泡立てて、指の腹を使って外陰部だけを優しく洗います。すすぐ時は、ぬるま湯をかけてしっかり洗い流しましょう。熱いお湯は皮脂を洗い流しすぎて乾燥を招く要因となるため、注意が必要です。
使用頻度はどれくらいが最適?
VIOソープでデリケートゾーンを洗う頻度は、1日1回のペースがおすすめです。ただし、乾燥が気になる方は、2日に1回など頻度を少し減らすのもおすすめです。月経の周期に合わせるなど、自分の体調を見ながら調整されることをおすすめします。
VIO脱毛後・生理中の注意点
VIO脱毛後は、特にお肌が敏感で刺激を受けやすい状態となっています。VIOソープを使う際は、低刺激で保湿成分の入ったものを選びましょう。
また、生理中はにおいやムレが強まるため、念入りにケアしましょう。お風呂からあがった時は、しっかりと水分を拭き取ってください。
VIOソープの効果とは?
VIOソープを使うことで、どのような効果が期待できるのか見ていきましょう。
においケアができる
殺菌成分が含まれたVIOソープなら、デリケートゾーンのにおいの原因となる雑菌を繁殖を抑えることが可能です。香りでごまかすことなく、においの根本原因にアプローチすることができる点が魅力です。
保湿力と肌バリアへのアプローチ
ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分が含まれたVIOソープなら、デリケートゾーンの保湿力やバリア機能を高めることができます。
肌荒れ・黒ずみ予防に役立つ成分とは
グリチルリチン酸などの抗炎症成分は、デリケートゾーンの肌荒れを改善し黒ずみを予防してくれる効果が期待できます。また、トラネキサム酸やビタミンC誘導体などによる整肌成分も、黒ずみの予防・改善に役立ちます。
年齢別のVIOケア|何歳から?更年期や高齢期は?
VIOケアは、大人の女性が行うものだと思われているかもしれませんが、実はそうとも言い切れません。年齢に応じたケアを行っていくことが大切です。
小中学生:無香料・弱酸性タイプなら使用OK
生理やおりものの不快感、デリケートゾーンのムレが気になる場合は、小中学生の頃からVIOソープを使ってみるのもおすすめです。お肌の負担を考えて、香料のない低刺激なものがおすすめです。デリケートゾーンの悩みを打ち明けにくい時期でもあるため、必要に応じて身近な大人がサポートするのが望ましいでしょう。
20代〜30代:ムレやにおい、脱毛ケアとの併用に最適
アンダーヘアの脱毛やおしゃれ下着によるムレが気になりがちな20代~30代の方には、脱毛後のケアとムレ、においケアができるVIOソープがおすすめです。デリケートゾーンの悩みが解消することで、パートナーとの関係にも自信を持てるようになるでしょう。
更年期・高齢期にこそVIO専用のソープを
女性ホルモンの低下によってデリケートゾーンの悩みを抱えやすい更年期や高齢期にこそ、VIOソープでのケアがぴったりです。VIOソープで保湿とにおいケアの両方ができるものを選びましょう。
VIOソープの種類と選び方|香り・タイプ・詰め替え対応など
VIOソープには、様々な種類があります。特徴をよく理解して、自分に合うものを選びましょう。
泡・固形・液体|使いやすさを比較
液体タイプ:泡立ち・使い心地のバランス◎
固形石鹸:コスパ重視&旅行にも便利
自分が使いやすいと感じるものを選ぶことで、毎日のケアがとても楽に行えます。ふだんは泡タイプにして、旅行には固形タイプを選ぶなど、複数のものを使い分けるのもおすすめです。
香りの有無で比較する
敏感肌の方や、VIOソープを初めて使う方には、お肌への刺激が少ない無香料タイプがおすすめです。一方、香り付きのものにも、お肌への負担を考慮して作られたものもあるため、好きな香りで気分を高めたい場合は低刺激のものを選びましょう。
詰め替え対応商品かどうか
コスパを重視し、環境にも優しいものを使いたい方には、詰め替えができるタイプがおすすめです。リフィルパックなら、ゴミも減り買い置き時も省スペースで便利です。定期購入やまとめ買いで、さらにお得に入手できることもあるでしょう。
VIOソープはどこで買える?
VIOソープは、身近な場所でも気軽に購入できます。しかし、扱う場所によって置かれている商品の数や種類は違う点に注意が必要です。
ドラッグストア
ビオレZやソフィーナなど、認知度の高いシリーズの商品が手軽に購入できます。デリケートケアコーナーやボディソープのある棚で陳列されているケースが多いでしょう。店舗によっては、テスターで香りが確かめられます。
Webショップ・通販
通販限定のVIOソープでは、オーガニック系の天然成分が豊富に含まれたものも多く販売されています。医師や助産師が監修した信頼性が高いものも多く、SNS等で一気に人気となるブランドも多数存在します。
VIOソープの値段相場
VIOソープの価格は商品により様々ですが、基本的には1,000円~3,000円程度で購入できる場合が多いです。
コスパの良いものを選びたい方は、成分や容量をよく確認して比較しましょう。VIOソープ初心者は、トライアルセットから始めると安心です。
VIOソープに関するQ&A
VIOソープに関するよくある質問にお答えします。
Q:男性も使える?
Q:全身に使ってもいい?
Q:敏感肌でも安心?
Q:旅行用サイズはある?
まとめ|VIOソープで快適な毎日を
デリケートゾーンの悩みは、状態によっては日常生活に支障をきたすほどのストレスになることもあります。日頃から、VIOソープを使って清潔を保つ習慣をつけておくと、様々な不快感や悩みも改善できる可能性があります。
年齢や悩みに合わせて、自分にぴったりなVIOソープを選びましょう。長く継続していくために、使い心地や価格もよく見て選ばれることをおすすめします。
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