月経カップとは?使い方・選び方・メリットデメリットをわかりやすく解説

悩み別ケアガイド

「生理中の蒸れやにおいが気になる」「何度もナプキンを替えるのが面倒」「もっとアクティブに過ごしたい」そんな悩みを持つ女性たちの間で、近年急速に注目を集めているのが月経カップです。

欧米では古くから親しまれてきましたが、日本でも「第3の生理用品」として普及が進んでいます。最初は扱い方が分からず不安に思うかもしれませんが、コツを掴めば生理期間もより快適に過ごせるアイテムです。

この記事では、月経カップの仕組みから、具体的な使い方、選び方のポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。

月経カップとはどんな生理用品?

月経カップとは、シリコンなどの医療用素材で作られた、鐘のような形をした生理用品です。ナプキンやタンポンが経血を吸収するのに対し、月経カップは腟内に挿入して経血を溜める仕組みになっています。

仕組みとサイズの種類

月経カップは、腟壁にフィットして真空状態(密閉状態)を作ることで、経血をカップの中に閉じ込めます。適切に装着できていれば、激しい運動をしても漏れる心配はほとんどありません。

サイズはメーカーによって様々ですが、S・M・Lなど異なる大きさのものが用意されているケースが多いです。容量は15ml〜30ml程度が一般的で、ナプキン数枚分、タンポン数本分の経血を一度に溜めることもできます。

タンポン・ナプキンとの違い

タンポンやナプキンとの違いを見てみましょう。

・ナプキン: お肌に触れるため蒸れやかぶれ、においが発生しやすい。
・タンポン: 腟内の水分まで吸収してしまうため乾燥しやすく、長時間使用による毒素性    ショック症候群(TSS)※のリスクも懸念される。
・月経カップ: 腟内で経血を溜めるため、外に漏れ出さずニオイがほとんど発生せず、再利用可能でゴミが出ない。※参照/日本感染症学会「毒素性ショック症候群(TSS)」

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月経カップのメリットとデメリット

これから月経カップの使用を検討する場合は、メリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。

月経カップのメリット

まずは、メリットを4つご紹介します。

快適さと清潔感

月経カップを使うと経血が空気に触れないため、生理特有の嫌なにおいの発生を抑えやすくなります。また、ドロッとした経血が肌に付く不快感や蒸れもありません。

長時間(最長8〜12時間)使用可能

吸収体ではないため、容量に余裕があれば最長12時間程度を目安に※ご使用いただけます。仕事中や睡眠中、移動中など、頻繁にトイレに行けない時に便利です。

※参照/一般社団法人日本衛生材料工業連合会 月経用(生理用)カップ自主基準

経済的でエコ

一度購入すれば、適切なお手入れで5年〜10年繰り返し使えます。毎月のナプキン代がかからなくなり、ゴミも大幅に削減できます。

活動制限がなくなる

お風呂やプール、温泉、ヨガ、スポーツなど、生理を理由に諦めていた活動も楽しみやすくなります。

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月経カップのデメリットと不向きな人

着脱に慣れが必要

最初は挿入や取り出しに手間取ることが多いです。自分の体に触れることに抵抗がある人には向きません。

初期費用がかかる

月経カップの価格帯は1個あたり3,000円〜5,000円程度です。自分に合わなかった場合のショックが大きいかもしれません。

公共の場での洗浄が難しいこともある

外出先でカップを空にする際、個室内に手洗い場がないと少し工夫が必要です。

月経カップを使う際の手順

月経カップを初めて使う時は、お風呂場などリラックスできる環境で練習するのがおすすめです。以下の手順で試してみましょう。

挿入前の準備

まず、石鹸で手をきれいに洗います。月経カップは、生理が始まった段階と、生理が終わったタイミングで10分程度の煮沸消毒または専用の洗浄剤で滅菌を行いましょう。

※参照/一般社団法人日本衛生材料工業連合会 月経用(生理用)カップ自主基準

挿入しやすい形にする

月経カップはそのままでは大きいため、小さく折り畳んで挿入します。代表的な4つの折り方を紹介します。

・Cフォールド: 最も一般的な方法です。カップを平らにつぶし、半分に折って「C」の形にします。
・7フォールド: 上部の角を1箇所、数字の「7」のように斜め下に折る方法です。先端が細くなり挿入しやすいというメリットがあります。
・パンチダウン: 縁の一点を内側に押し込む方法です。最も先端が細くなるため、初心者でも扱いやすいでしょう。
・Sフォールド: カップを「S」の字になぞるように折り畳む方法です。開く力が強く、中でパッと開きやすいのが特徴です。

挿入のコツと注意点

リラックスして、中腰になるかトイレに座った姿勢で行います。折り畳んだカップをゆっくり腟内へ差し込みます。

真上ではなく、背骨(腰の方)に向かって斜め後ろに押し込むイメージで挿入しましょう。中に入れたら、指でカップの底を一周なぞり、凹みがないか確認します。凹んでいる場合は、少し回転させたり上下させたりすると、パッと開いて密閉されます。

取り出し方

腹筋に力を入れると、カップが下りてきます。カップの底を指で軽くつかみ、密閉状態を解くために少し潰すのがポイントです。真空が解けたら、ゆっくりと左右に揺らしながら引き抜きます。いきなり引っ張ると痛いので注意してください。

洗い方と保管方法

経血をトイレに捨てたら、水またはぬるま湯で洗い流します。石鹸を使う場合は、弱酸性の低刺激なものを選びましょう。生理期間が終わったら、煮沸消毒をしてしっかり乾かし、付属のコットンポーチなど通気性の良いものに入れて保管します。

サイズの選び方

月経カップは、自分に合ったサイズ選びが重要です。サイズが合わないと、漏れの原因にもつながります。

出産経験の有無で変わる選び方

一般的に、出産経験(経腟分娩)がある方は、骨盤底筋の変化を考慮して、直径がやや大きく柔らかいM〜Lサイズが推奨されます。出産経験がない方や20代前半までの方は、筋肉の締まりが良いためSサイズから始めるのが良いでしょう。

経血量・腟の深さでの選び方

経血量の多い日は大きめ、終わりかけは小さめと使い分ける人もいます。

また、腟の深さで選ぶこともできます。中指を腟に入れて、子宮口(硬いコブのような感触)に触れるまでの長さを測ってみましょう。指の第2関節までなら「低い(ショートタイプ)」、指の付け根までなら「高い(ロングタイプ)」のカップが適しています。

硬さで選ぶ

月経カップのほとんどは医療用シリコン製ですが、メーカーによって硬さが異なります。

硬めなものは、 腟内で開きやすいというメリットがありますが、圧迫感を感じる人もいます。一方、柔らかめなものは違和感は少ないかもしれませんが、硬めなものに比べると腟内で開くのにコツがいります。

よくある疑問

月経カップに関するよくある質問をまとめました。

性交未経験でも使える?

使用は可能ですが、挿入に恐怖心がある場合は無理をしないでください。まずは一番小さいサイズから試すか、指でのセルフケアに慣れてから検討するのが良いでしょう。

痛みはある?

正しい位置に入っていれば、痛みや違和感の心配はありません。もし痛みがある場合は、位置が浅すぎるか、カップが中で完全に開いていない可能性があります。

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職場や学校で交換できる?

月経カップは最長12時間使えるため、朝入れて帰宅後に出すというサイクルであれば、外で交換する必要はありません。量が多い日でどうしても交換が必要な場合は、多機能トイレ(個室内に手洗いがある場所)を選ぶと良いでしょう。

何年使える?

品質によりますが、多くのメーカーは5年〜10年の耐久性があるとしています。変色や表面のベタつき、亀裂が見られたら買い替えのサインです。

洗う場所がないときはどうする?

個室内に手洗いがない場合は、ペットボトルに水を入れてトイレの個室内に持ち込み流したり、赤ちゃん用のおしり拭きやアルコールフリーのウェットティッシュで拭き取るという方法もあります。

まとめ

月経カップは、最初は練習が必要ですが、慣れてしまえば生理期間を快適に過ごせるアイテムでもあります。漏れやニオイの不安が少なくなり、アクティブに過ごせる日も増えるでしょう。

タンポンやナプキンの使用にストレスを感じる人は、まずは特徴や使い方をよく確認し、安心できるまで練習して試してみてはいかがでしょうか。

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